2008年7月2日ー7月9日 外濠校舎1F メディアラウンジ
春の展覧会『みたまんままつり』とは、2008年度稲垣ゼミ初となる学内発表会のことである。奇才服部が名付け親であるこの『みたまんままつり』は、7月2日から7月9日の一週間、メディアラウンジを借りて行われた。主な展示作品は、写真集、キャラクター作品、それまでに行ってきたフィールドワークの資料、春合宿で作った例のアレのかたちをした帽子、ムービー「un-collection」である。
星野作品
メインの展示作品である写真集とキャラクターは、ゼミ内で行ったワークショップを通して製作された。携帯やデジカメの普及により、写真というメディアはいつでもどこでも撮れるとても身近なものとなってきている。そういった身近なメディアを用いて本を作ること、つまり写真集を作ることというのは、そこに何らかのストーリーや写真と写真の持つ関係性などを意識する必要があり、より高度な作業となる。また、一枚の写真を様々な角度から見つめなおすきっかけともなる。身近になりすぎた写真を改めてみつめてみよう、そういった経緯で写真集は作られることとなった。
キャラクター製作は、立体的なものを作って三次元の視点で考える機会が必要であるということで、皆が入り込みやすいテーマでもあるキャラクターを作ろうという経緯で決まった。これも写真集のワークショップと同様に立体物を作るだけでなく、どのような形態が明るい、暗い、楽しそう、陰湿そうなどのものの性格を現すのかなど、複雑で高度な作業が必要となるため、そういった感覚や技術を養うのも目的であった。
「さて、どうやって展示するのか?」2008年度初の発表会ということもあり、多くの議論が交わされた。牧場のようにする、繭のようにする、傘を散りばめる、テントにする、お化け屋敷風にする等多くの意見が出た。最終的には投票の末、去年のように段ボールを上手に活用し展示することとなった。
展覧会直前準備のため、中期会議室がアトリエとして借りられた。いつでも出入り自由であったため、作品製作に多大に貢献した。このアトリエは窓際にあるため、飯田橋駅から通う学生には必ず目につく特殊な環境であった。窓際には春合宿にて作製された例のアレの形をした帽子が並べられ、その様子は学生の間でも話題性が高かった。
当日の作品の並べ方は、白いダンボールを無位っぽさを意識して配置し、薄いパステルカラーの布を天井から垂らすこととなった。メディアラウンジの背景が白ということも相まって、メディアラウンジという空間にぴったりと調和し、溶け込んでいた。メディアラウンジそのものを空間作品にしてしまったような完成度であった。その優しい雰囲気は、どの作品とも相容れないことはなく、むしろ作品の印象をより良くする役割を果たした。
清水作品
例のアレの形をした帽子並びにun-collectionは、アトリエでの展示による前評判もさることながら、当日の話題性も高かった。作品に目をつけ足をとめ、そのまま他の作品を見ていってくれる人も多く、アイキャッチとして上手く機能していた。
写真集はどの作品も秀逸で、写真そのものはもちろんのこと、写真集の作りも特徴的であった。虫眼鏡を使わなければ見られない写真集、書き込み式の写真集、立体構造になった写真集など、「写真集」という既成概念に捕らわれない個性的な作品が目立った。各自が設定したテーマを伝えようとする試みがひしひしと伝わってくる作品達であった。
キャラクター作品は、そのかわいらしさややユニークさで多くの作品が来場者の目をひいた。個人個人の自由な発想のもと作られたキャラクター達は、今にも動き出しそうな存在感をもって来場者を迎えた。皆がそれぞれのテーマを持って作成したキャラクター作品。一作品一作品からメッセージを感じられるくらい強い世界観をもっていた。
高橋作品


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