2008年1月9日 外濠校舎B1F 多目的室3
ボリシネとは・・・
映画館をモチーフにした稲垣ゼミが07年度後期に行った展覧会である。名前の由来は外濠シネマから。(ハットリ先生命名)映画館に見立てた空間を作り出し、デジタルコンテンツコンテスト出品作品をリメイクした映画やCM,ポスターに加え、新たに制作した映像作品も上映した。その他にも映画館の売店をイメージした展示スペースを設け、グッズとして作った作品を並べるなど、本物の映画館の様な雰囲気が出るよう空間作りに力を入れた。
またチケットや映画のパンフレットも作成して予め配り、入り口ではチケットもぎりマシーンに入った服部が来場者を迎えた。入り口には大学の教授や他ゼミの名前を勝手に借りて花輪や祝いの電報を作って置いておくなど、稲垣ゼミの自由気ままな(自分勝手な)風潮が存分に盛り込まれた展覧会となった。
上映作品案内
-デジコン編-
デジタルコンテンツコンテストの映像部門に出品した作品を一部リメイクして上映。
そふとクリーム
作・片寄真由子
クレイアニメの作品。粘土で被写体を作り、少しずつ動かしながら撮影したコマを連続することによって被写体が動いて見えるアニメーションである。撮影カメラは固定し、一秒単位で被写体の動きを計算しなければならず、制作に非常に時間がかかったという。
STORY:牧場に遊びに来た少年がソフトクリームを食べていると、一頭の羊がやってきて少年のソフトクリームを食べてしまう。すると羊から出てきたう●こはまるで先程少年が羊に食べられてしまったソフトクリームそっくり。ソフトクリームのなくなったコーンと羊から出てきた「それ」を交互に見つめる少年はきっと何かを悟ったことだろう。
やまだ
作・梅垣沙織×田中麻理×山田愛実
この作品は「デジタルとアナログの融合」というテーマを設定の上、制作された。あえて素材の絵や文字などは手書きにし、そのアナログの材料を用いてデジタル作品の制作に臨んだ。また動画の素材を使うのではなく静止画を連続してつなげることにより、アニメーション効果を出しコミカルでアナログな動きを表現した。一見単純で何のストーリー性もない作品にし、あえてこういったメッセージを明示化しないことによってより効果を発揮するアート作品ということを意識して仕上げた作品である。
STORY:我がゼミの強烈キャラクター「やまだ」が主人公。ある日やまだは廊下に落ちていたみんご(みかんの皮の中にりんご)を拾い食いし、二次元のやまだに変身してしまう。そして授業中に居眠りをしてバカンスの夢を見る。ふと目が覚めて現実に戻り涙を流すやまだであった。
-ブラックパロディー編-
2007年度国際文化情報学会において発表された他ゼミの作品をもとに、パロディーを制作。皮肉やブラックユーモアを織り交ぜた作品に仕上げた。
一人死刑
作・田中麻理×山田愛実
「やまだ」で初出演を果たした山田が再度スクリーンに登場。「やまだ」では依然コメディタッチに描かれた彼女だが、今作品では一転、シリアスな表情を見せている。しかし死という重いタイトルを、彼女らしい笑いを誘う動作で表現している。今回の作品において死とはなんなのかというのが作品のテーマではない。彼女が求めるのは生きている意味。現在に存在する自分を消す方法。どこに居たいのか。「一人死刑」により、さらに演技力を身に付けた山田が見所(?)。
STORY:ある日、山田は自由死刑を執行しようとする。人には一体いくつの死に方があるのだろうか。自分はなぜ生きているのか。そんなことを考えながら自殺の方法を迷っているさなか、ふと手に取った聖書を読み、イエスの導きにより生きることを決断した。ところが生の決断をした途端、皮肉にも彼女はバナナの皮に滑って命を落としてしまう・・・。
国際文化PVC
(プロモーションビデオC級)
作・梅垣沙織×片寄真由子
この作品は国際文化学部のプロモーションビデオである。普通のPVと違い「リアリティー」を追い求めながら制作した。よい面ばかりを映し出す従来のPVとは正反対の構想で、皆が不満に思っている面や悪い面を忠実に再現した。工夫としては、皮肉を込めてナレーションは映し出されている映像と間逆のこと、つまり褒め称える言葉を並べ、より効果を出すためにギャップを際立たせた。たまにはこんなひねくれた、それでいてリアリティーを垣間見ることのできるPVもいいのではないだろうか。「これが現実。」人は現実を受け入れてこそ強くなるものだ。
くろいおりがみくん+
作・片寄真由子
自作の子供向け絵本を映像化。『+』では学会発表時のストーリーを変え、出会った人物が違っていた場合の2つ目のエンディングを用意した。黒いおりがみなだけに、ブラックな要素を含ませた。普段子供には見せないリアルな折り紙の事情を、可愛いテイストで仕上げた作品。
STORY:黒いおりがみくんはいつもしょんぼりつまらなそう。幼稚園のみんなが選ぶのはいつも他の色のおりがみさんだから。とうとう泣き出してしまった黒いおりがみくんに声をかけたのは、紙の天敵ヤギくんで・・・最後に黒いおりがみくんはヤギくんの胃の中に収まる運命となってしまったとさ。
CM作品案内
デジタルコンテンツコンテストの静止画部門に出品した作品を映画の予告編風の映像にリメイクして上映。
2時の虹
作・服部祥子
「写真に色を付ける」という方法で制作した静止画を使って、「色付いていく」過程を動画にしていった作品。その画から「パッと鮮やかに私の生活が色付く・・・」といったコンセプトの青春映画をイメージしながら制作した。
ピエロ
作・宮内友梨奈
デジコンに出品した際はカラフルに作ったピエロの静止画をあえて白黒にし、音楽は流さずに足音、ドアの開く音、女性の叫び声や笑い声等を使って、不気味さを演出した作品。ミステリー映画の予告に見立てて制作した。


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