2008/10/29 ネオ・トロピカリア

2008年10月29日 東京都現代美術館


展覧会場

 2008年10月22日 ~ 2009年01月12日、東京都現代美術館で、「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展が開催された。私たちゼミでも、10月29日にこの展覧会に全員で足を運んだ。
 ブラジルの創造力を27組のアーティスト、クリエイターの作品を通じて紹介したこの展覧会は、60年代に起こった終わりなき芸術革命「トロピカリア」の進化の奇跡を追っている。ブラジルでは60年代に欧米文化から脱し、独自の文化の創造を目指し「熱帯に住む者の文化のオリジナリティ」をうたって、トロピカリアが興った。展示されている作品の中で、ファベーラ(スラム街)は「形式よりも喜びを伝える『生きられた場所』を目指すファンタスティックな即興の産物」であるとインスピレーションを得たアーティスト、エリオ・オイチシカの《パランゴレ》がこの象徴といえる。これは彼がサンバ・ダンサーのための色とりどりの布をあわせてつくったケープのような作品で、着る絵画と言えよう。私たちゼミ生も、この作品は実際に身にまとい、ブラジルアートを体感した。
 「生きることはアートそのものだ」-そんなオイチシカの考えは1990年代以降のアーティストたちの中にも脈々と息づいており、リオのトロピカルな植物の花や緑をモチーフに、ガラスのファサードに鮮やかな壁画をつくるベアトリス・ミリャーゼス、路上のグラフィティから出発し、ユーモラスなファンタジー絵画をつくるオスジェメオス、原住民の文化をとりいれ、独自のモダニズム建築を提案した建築家リナ・ボ・バルジ、リオの色彩とキュートな形をオブジェのような服にしたてるファッションデザイナー、イザベラ・カペト。ほか、国際的に活躍している日系アーティストの作品も展示されていた。
 21世紀のトロピカリア- ブラジル移民100周年、「日本ブラジル交流年」を記念して開催されてもおり、私たちは今回も事前学習として「ブラジル」「トロピカリア」「日系ブラジル人・ブラジル系日本人」「食人」「指定管理者制度」「具体主義・新具体主義」「ヘア・リボンの女」などをキーワードに手分けして資料をつくり、ゼミ生全員で共有した。また、展覧会当日は、東京都現代美術館の学芸員難波さんのレクチャーを受けることができ、一緒に展覧会を回りながら、より詳しく作品と触れることができ、有意義な時間を過ごした。

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