2008/07/16 INAXギャラリー/出版

2008年7月16日 INAXギャラリー

 2008年7月16日、私達、稲垣ゼミ生はそろって『INAXギャラリー』のある銀座へと足を向けた。『INAXギャラリー』はINAX:GINZAで行われる展覧会だ。INAX銀座ショールームの全面改装が2007年6月に行われ、赤と白でシンプルに纏められた内装は斬新的で清潔感に溢れており、訪れる人を楽しませる空間を創っている。
 社員の方に今回の展示について、一通りの説明をして頂き、私達はまず巡回企画展 『オコナイ・湖国 まつりのかたち』から見ていった。6月から約二ヶ月間展示されているこの展示は滋賀県の古い伝承によって行われてきた五穀豊穣と村の安全を願う『オコナイ』という行事をテーマとしている。季節は年頭から春にかけてで、神様と村人たちを強く結ぶ大切な儀礼ととらえられている。人々はこのような行事の中で暮らしの折々で神への感謝と祈りを捧げてきたようだ。特に色とりどりに彩られた神様に捧げる供物は独特なお面や動物など独特な形をしており興味深い。またそれは地域によっても様々な特徴があるという。自らの生活を支えてくれる神様を敬う地域の人々の思いが、遙か昔から引き継がれ続け、祭りの装飾を通して現在の私達に語りかけてくるようだった。
 次に韓国釜山出身の若い作家玄尚哲さんの作品『-陶 青緑のうねりん体-』だ。彼の作品は陶が長い紐のような形になって、捻れたり、螺旋を描いたり、部分的にボールのように大きく膨らんでいる。陶でありながら金属を思わせ、実際に私も初見では青銅を材料としているのだと思い込んでいた。1点の大きさは60cmから2mで、大きなものでは400キロ近くある。その色合いから海の不思議な生き物のようなイメージがあり、どこまでも伸びていきそうな自由なエネルギーが感じられる。玄さんはこれが初個展らしいのだが、その独創的な発想は確立しており、物言わぬ重厚な存在感がそこにいるだけで伝わってくるような作品の数々であった。
 最後に現代美術個展としての下西進さんの『- I am, I am -』。独特のユーモアのある映像作品中心に制作している31歳の作家さんだ。下西さんは社会と「個」のかかわりをテーマに制作をし、「個」の重要性を唱えながら、なくしては決して生きていくことのできない社会を作品において表現している。
作品の一つ「I am on the air」ではTV番組のロケ中に、ビデオカメラを持ってゲリラ的に登場し、ビデオで撮影したものと、放映された番組の二つの映像を違う視点から同時に見ることができる。時間と場所の画面上での奇妙な共有が込み上げてくるような笑いを誘い、一方で個の存在というものを考えさせれる作品だった。



INAXショールーム

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