2007年6月13日 オペラシティギャラリー
この展覧会では、今まで畏まった、仕来たりあるものとは違う雰囲気を味わうことができた。展示される建築素材や道具、靴を脱いで潜る炭の板でできたような入り口、高さ5mにもなる芝の塔の中で映像が流されたりと、彼の作品に対する思想を直接的に感じる場を与えてくれる。今までかっこいいとしてきた機械的で近代的な建築物とは異なり、どこか原始的なイメージを漂わせている。展示される独創的な建築物の写真は、映画や物語の世界での話ではないかというような気持ちにさせる。屋根にあらゆる植物が植えてある住宅や、木の幹を柱とした茶室は、以前にあってなかったような感覚に陥る。実際に行って観て、体感したいと思わせるものである。技術の面というよりも発想、またその発想を実現したという面で驚く。
「東京計画2107」は非日常的・非現実的なさまの中にも、環境問題に対する強いメッセージが読み取れる。特に印象的だったのが、海上で折れている東京の象徴ともいうべき東京タワーの存在、それと対照的な土塔の存在。人と建築の過去と未来の関係性を説いているようにも感じる。建築に興味がない人でも十分に楽しめると展覧会であったと思う。


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