2007 Childhood Museum/Doi Saket

F Gallery、チェンマイ、タイ

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はじめに
美術館やギャラリーなど、美術鑑賞の場において、現在様々な年代に対するワークショップ実施されている。元々はそうしたワークショップを実践研究するためにアーティストインレジデンスに滞在して研究を行うことがそもそものはじまりであった。そうした条件を満たすレジデンスがあり、滞在して研究を進めることにした。

タイ・チェンマイでのワークショップ
2007年7月30日ー8月29日、タイ・チェンマイ郊外のドイ・ソケット地区にあるアーティスト・イン・レジデンス"Compeung"に滞在し、レジデンスから歩いて数分のところにある"Wat Patumtaram保育園"においてワークショップを実施した。
ワークショップの対象年齢は0歳児から3歳児までの保育園児たちのうち、年齢の高い2歳児と3歳児である。ワークショップのプログラムの内容については、事前に計画したものに加えて、子どもたちとの毎日の遊びの中でひとりひとりの興味や能力を探りながら全体のプログラムを決めていった。私自身がタイ語が理解きないこと、また同保育園には言語の違う山岳民族の出身の子供も多いことから基本的には言葉に頼らない方法でワークショップを進行することにした。言葉が必要な場合にはCompeungのスタッフに通訳として参加していただいた。
Wat Patumtaram保育園について
子どもたちのお昼寝時間に、保育士さんから保育園での教育方針や実践に関してお話を伺いた。Wat Patumtaram 保育園はPatumtaram 寺が運営していて、このお寺に隣接している。14年前にスタートして、彼女は13年前からこの保育園に勤めていて、以前は市内の保育園にいらしたとのことであった。子どもたちそれぞれが経済状態、家庭環境など、事情の違う家庭から来ているということで、まずはそうしたことを踏まえつつ、よい人間になるにはどのように行動すべきなのかということを第一に子どもたちと接しているということであった。

保育園の目指す具体的な教育内容は、
improve experience
body movement
outdoor activity
educational game
creativity
freedom

の6つのカテゴリーをバランスよく教育していくことであり、美術教育については5のcreativityの範疇で実施しているということだった。保育園で最近行った課題としてはのは、プラスチック製のミルクパックをおうちから持ってきてもらい、それで衣装を作ってダンスをするというものを実施したということである。 他の機関との連携については、例えば市内の美術館や博物館のプログラムに参加することはこれまでなくて、このようなプログラムも今回が初めてということだった。

7月30日にチェンマイに来てしてから、周辺環境のリサーチやプログラムの内容の検討、材料の準備をして、8月6日よりワークショップを開始、10時30分から11時30分までの約1時間のワークショップを8月20日まで実施した。(保育園がお休みの土、日、祭日は実施せず)ワークショップの材料などについては、地元で手に入りやすい素材を選んで使用した。これは今後同様のワークショップが保育園で自主的にで開催できることや子供たち自身で自発的に実施する場合のために、特殊な材料を使用しないようにしたためである。

実施したプログラムは以下のとおり。

1 ドローイング・自由に描く
日時:8月6日
材料:紙、クレヨン、えんぴつ、その他


2 新聞で飾ろう
日時:8月7日
材料:新聞紙



3 ドローイング
日時:8月8日
材料:紙、クレヨン、えんぴつ、その他


4 コラージュ
日時:8月8日
材料:紙、新聞紙、クレヨン、えんぴつ、その他


5 コラボレーション ペインティング
日時:8月9日-10日
材料:おともだち、紙、クレヨン、えんぴつ、その他


6 園庭でフィールドワーク
日時:8月14日
材料:買い物用ビニール袋


7 日本の友だちに手がみをかこう
日時:8月16日
材料:紙、クレヨン、えんぴつ、その他


8 コンペグ見学
日時:8月20日
材料:あるくこと、うたうこと


9 コンペグハウス
日時:8月20日
材料:みること、しらべること


10 みんなのいえ
日時:8月20日
材料:段ボール、絵の具、紙、クレヨン、えんぴつ、その他



保育園以外の場所、通りやマーケットなどで子どもたちやご家族のみなさんともよく会い、また地域の保育園の連合運動会等にも参加して、一ヶ月の滞在期間にみなさんとすっかり仲良くなった。また、ひとりひとりの日々の生活生活や家庭環境などについても少しずつ理解が深まっていった。