幼稚園から帰ってくると、僕の家の扉を誰か知らない男の人が叩いている。二階から母が「Kim o?(だれ?)」と叫ぶと、その男も「Kim o!」と叫んでいる。母がもう一度「Kim o?」と聞いてもまた「Kim o!」と答えている。
後から聞いてみると、男はルーム(ギリシア正教徒のオスマン帝国人)で、名前がKimoだったんだ。1922年、僕が五歳の頃の話だよ。

1918年 アンタルヤ カレイチ生まれ。
1940年代にイスタンブルのミーマール・シナン大学で教育を受けた、アンタルヤで最初の資格を持った建築家。アタチュルク広場の設計者。詩人、昔から現在までのアンタルヤについて調べることが趣味。アンタルヤ新聞に午前中勤務して町の文化的遺産を守ることに尽力。

<<Back

<<ProjectMap