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ある晩、家にいたら、通りから声が聞こえた。窓から見ると、人びとが手に手にランプをもって、車座になって座り、地面に落ちた片方だけの靴をみて、「誰のかなあ?」と、尋ね合っていた。ちょうどそのとき、港のほうで、千鳥足で歩いてる男が見えたんだ。「こっちに来て!」と車座のひとりが言った。「来て、この靴が誰のか見てくれよ」。男は、びくびくしながらやってきて、見たとたんに「ベルドゥシュ・アリのだ」と言った。その晩、その通りにある家に、怪しからん目的で忍び込んだベルドシュ・アリは、落とした靴のせいで誰の仕業かわかり、捕まったんだよ。
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